代表取締役社長
長谷川 恭市
KYOICHI HASEGAWA
株式会社ゼフィールは、平成元年設立から第35期を迎えることが出来ました。
これも日頃から当社を支えている従業員の皆様、全国のペット愛好家の皆様、ご支援ご指導を賜っている方々のおかげです。
そして現在の事業であるペット事業を始めて22年、海外OEM事業を始めて15年を迎えます。
これまでの非常に激しい環境変化の中、企業経営として、迅速な対応が求められていますが、昨年は、2020年からのコロナ蔓延、歴史的円安、ロシアウクライナ戦争を中心として、これまでの固定観念、生活様式や価値観がことごとく覆されました。
当社は、不景気や変化に耐えうる強い企業体質を目指し、数年前から会社体質を改善すべく不採算事業を廃止するダイエットを行い、効果の高い事業・製品サービスに集中と選択を重ねてきました。
大胆かつ柔軟な事業戦略を実施し、皆様の御理解と御協力により、企業体質は改善され、一人当たりの付加価値も大幅に増えており、事業効率を向上しています。
また、34期は、+WELLNESSを合言葉に、健康維持に寄与する製品群に注力、非常にお客様からの評価も高く、口コミで広がり、いまや当社を代表する製品カテゴリーに成長しています。
35期は、より当該ジャンルで自社優位性を発揮すべく、市場リサーチを踏まえ、機能商品を開発注力していきます。
一方、企業の成長性に目を向けると、売上は年々減少しています。
不採算製品の戦略的な取り扱い廃止や海外製品の納期遅延などの原因もありますが、全体的に一部の人気製品を除き、ブランド認知や商品力が低下していると言わざるを得ません。
昨今、単一製品ジャンル(フード・ハーネス・ベッドなど)より専門的な店舗戦略が消費者に受け入れられており、何でもできる、なんでも売れる店舗よりも、いろんな拘りや製品完成度が高い商品サービスが人気です。
当期の重点課題にもなっていますが、我々は、より一層、お客様に深く向き合い、強力な共感価値を生み出し、競合他社から顧客を奪取すべく、徹底した、消費者視点・消費者起点のものづくりをしていかなければなりません。
今後、経営環境は政治・金融環境からも、益々厳しい状況を迎え、競合各社との生き残りをかけた熾烈な競争が続きます。
しかしながら見方を変えると、我々が変化出来るチャンスと捉えることが出来ます。
ゼフィールを一つの生命体として、すべての業務がお客様に繋がっている認識を我々ひとりひとりが持ち、第35期も、『しつこく・貪欲』に成長していきたいと思います。